2018-04-23 欲望の荒野 散文 透明な青白い朝に 切ない恋の夢を見た 悦びの激痛に打ちのめされながら 苦しみと言えない苦しみを呑み込む 氷の石の肌を伝わって 沈黙を滴り落ちていく涙 灼熱の熔岩がここに燃えている 神が与えたこの痛み 誰しもが神聖なる罪に震えながら この果てしない荒野に一人立っている 秘密の告白をこの空に託して