反射
幾重にも鏡に反射したあなたの中に馬の頭
マシュマロの精霊
それは宇宙の法則を奏でる金属のようでいて
錆びて切れそうなもつれた糸のようでもある
家族を案じては黒くなって
枯れる花や目の前の事象を見つめている
それは私の中のあなたであって
あなた自身ではない
歌を口ずさみながら
そう告げられる
私はその孤独をずしりと受けとめる
私の中の心象風景も色も冷えた
悲しみも喜びも私のごく個人的な気分だ
私の幻が私の世界を否応なしに動かしている
私の美しさも寂しさも
まるで雪の中に置いてきぼりにされた
完璧な食卓のようだ
これを孤独という
光の森には眩しく輝ける花々が咲き乱れ
いくつもの恋人達と家族の微笑みが溢れている
私は万華鏡を覗く世界一孤独な哲学者
幾何学模様を覗いては掴もうと手を伸ばしている
泣きながら笑いながら
心の中心に完璧を隠し持ちながら
友さえも友ではない