天使の祈り

この世界が愛と平和で満ちますように

バリ島の石像に学んだこと 人間の根源的な「恐れ」

バリ島には、いたるところに「魔除け」の怖い顔をした(気迫に満ちた)石像やお面が大きなものだと建物のサイズくらいから、小さいものだと握りこぶしくらいのものまで、様々な形のものが飾られています。10歩歩けば遭遇する程です。

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ヒンドゥー教のお爺さんガイドさんに理由を聞くと、これらは「悪い霊」から身を守るためだそうです。

先日のお話から察するところ、悪い霊とは、自然の中だけではなく、私たちの中にもあるので、それらも含めての「心の中の平和を保つこと」「悪との闘い」がいかに壮絶なものなのかを感じます。

だからこそ、バリはずっと平和だったといいます。(近頃は観光客が少し問題のようですが・・・)


 

私は、それまで、こんなにも色々な「恐れ」や「不安」「悩み」「ストレス」と闘っているのは、ずっと(第二次世界対戦の敗戦国である)日本の大都会に住んでいる自分だけなのかなと思っていました。

でも、それは違いました。

こんなに楽園のような国の、自然の中でのどかに暮らしているように見える人々でも、こんなにも魔物をいつも身近に感じ、畏れ、邪を払わなければなければならないと感じていたのです。

そうして、朝には必ずみな家や店先に、こういった花束を捧げ線香をたき、夕方には掃除をします。1日に3回、万物の神に祈るそうです。

 

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考えたら、世界中の人々が、一人一人それぞれに同じように、「恐れ」「不安」「悩み」と闘っているのではないかと思いました。

 

だから、宗教がある。

それは必要なもので。

明日を信じて安心して生きるために。

 

そして、イデオロギーに囚われない、我々共通の「アミニズム」万物に魂があるという考え方。(人類の宗教の根幹には必ずアニミズムがある。)

それはなんと素晴らしく美しい宗教観なのだろうと思った。

 

私は仏教、キリスト教イスラム教などの本は読んだりしてきましたが、今までヒンドゥー教には触れたことがなかったので、学んでみたいと思いました。

 

人生、ポジティブに生きれば良いことの方が多いのですが、やはり試練は、次々とやってきては、完全になくなることはありません。

「恐れ」それは、きっといつもどこかにあることが、普通のことなのかもしれません。

すべての国の人達が、それで苦しんでいるとしたら。

 

戦争へのトリガーが、「恐怖」を煽ることなのであれば。

それを愛の中で、癒し、「大丈夫だよ」と言い、手を繋いで安心を得ることができたら、どんなにいいだろう。

決して「誰かを」責めることもなく。

 

世界は私達ひとりひとりの心の中にあるから。

周りにいる苦しんでいる人達を、少しでもサポートしたり、抱き締めてあげられる、そんな心の強さがあれば。

それは、やはり微笑みをもって、面と向かいあう中での姿勢。

それが信頼関係の第一歩であると思う。